現代ってほんとに気温が上昇しているのか?

最近の気温の上昇は異常なのか

ここ数日、いろんな地域で最高気温が40度を超えるという報道がされています。

確かにこの夏は北半球全体で気温が異常に上がっているという特異な現象の ようです。が、報道などでは地球温暖化と結びつけてるかどうかはともかく、 「昔と違って日本の夏の気温は上がってしまった」というトーンのものが 多い気がします。

たとえば、7/25の産経新聞の「産経抄」では以下のように書かれています。

熱中症という言葉は、明治時代から知られていた。「気温ノ直接作用ニ 起因スル疾病ハ日射病及熱中症是ナリ」。森林太郎(鴎外) が明治30年に共著した『衛生新篇』の中に記載がある。もっとも、当時の 日本人は40度を超える猛烈な暑さを知らないはずだ。

確かに今年は暑いけれど、子供の頃も暑い夏と涼しい夏があったような…

気になったので調べてみました。

東京の過去の気温は上昇しているのか

気象庁の 過去の気象データ検索 ページで過去の気象データが検索できるの調べてみました。

年ごとの気象データからその年の最も高かった最高気温と最低気温を調べて、グラフ に年ごとにプロットしてみました。

東京の年ごとの最高気温と最低気温

東京の年度ごとの最も高かった最高気温と最低気温

プロットしてみると、何となく最高気温は上昇傾向に見えます。もっと顕著なのが もっとも高かった最低気温(変な表現ですが)です。観測以来この百数十年ずっと 上昇傾向がはっきりとわかりますね。

個人的には地球温暖化とか眉唾だなと思っていたのですが、東京に関しては 確実に気温が上昇してしまっていますね。

本当に日本人は40度超えを過去に経験していないのか

では、東京都だけでなく日本全国での最高気温ランキングでどれくらい過去に 日本全体で暑い夏があったかを同じく気象庁の記録から検証してみましょう。

利用したのは、「 歴代全国ランキング 」です。

最高気温と最も高い最低気温のランキングをプロットしてみました。

全国気温ランキング

全国気温ランキング

これをみると、古い時代にも40度を超える最高気温があったようですが、 最高気温が高い年、最低気温が高い年とも圧倒的に1990年代以降に発生し、 ずっと記録が塗り替えられていってることがよくわかります。

これは確実に「暑い日」はより暑く、そしてそういう日が年々増えていってる のですね。

ちなみに、記録上40度超えをはじめて日本人が体験したのは1927年(昭和2年)に愛媛 の宇和島で40.2度という記録が初めてのようです。産経新聞の記事通り、 確かに明治30年には「日本人は40度を超える猛烈な暑さを知らないはずだ」というのは 正しい記載でした。

それにしても、気象だけが要因ではないと思いますが、100年前と比べると、最高気温、 最低気温とも7度前後上がっているように見えます。

ちょっと怖くなりました。

気温を計りましょう

暑い日が続くので、外だけでなくしっかり室内の温度も管理しましょう。

特に湿度が高いと気温がそれほど高くなくても熱中症になると言います。個人的には 壁に掛けるタイプのエンペックスの気象計が気に入っています。気温と湿度を常に 把握できます。

(追記)やっぱ二酸化炭素か

2015年の Bloombergの記事 に答えがありました。