映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。

今ゴールデングラミー賞を取り話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」に 息子もちょっと興味あり風だったので、今日見に行ってきました。

ネタバレありなので、見てない方は注意ください。

あらすじ

冒頭ライブエイドの舞台に上がろうとするフレディ・マーキュリーのシーンから 始まります。

舞台に上がる直前にシーンが切り替わり、1970年フレディがまさにQueenに加入する ところからライブエイドの冒頭のシーンまでが描かれます。

最後のクライマックスでは、ライブエイドでのQueenの演奏シーンとなります。

ライブエイドの演奏曲は、以下の4曲です。

  1. Bohemian Rhapsody
  2. Radio Ga Ga
  3. Hammer To Fall
  4. We Are The Champions

実際には、4,5曲目に演奏された "Crazy Little Thing Called Love"と"We Will Rock You"は端折られています。

そして、フレディの亡くなったこととエンドロールに合わせて、ご機嫌で "Don't Stop Me Now"を演奏する本物のQueenの映像と、フレディが死の淵で 書いたという "Show Must Go On"が流れます。

感想

映画としては「シンプルによくできてるな」と感じました。

人間ってそれほど単純ではないので、伝記で描かれる人間と描く人間の目線で 複雑になりがちですが、この映画は伝記としての良し悪しは別にして 「バッサリ割り切って描いている」という印象です。それがエンターテイメントと してのシンプルさに繋がっているように思います。

例えば、Queenへのフレディの加入は劇的に描かれていますが、実際には フレディが何度もアプローチしていました。メアリーとの出会いの経緯も違いますし、 ジム・ハットンとの出会いや感動的な再会も実はゲイバーでの話です。 何より映画でライブエイド直前にフレディがHIVに感染していることをメンバーにカミング アウトしたことになっていますが、HIVと判明したのは実際にはライブエイドの後の 1987年と言われています。

ここまで割り切って描けたのは実際のQueenのメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーが 制作に直接関わっていたからでしょうね。彼らは、どういうことを描きどういう映画にしたいか か明確な見通しを持っていたのでしょう。

「シンプル」と書きましたが、それでもフレディが抱えたいた人種や家族、 マイノリティーとして悩みなどは素人にわかりやすく描かれています。

世代的に洋楽を聴き始めた頃がまさにQueenの黄金期でしたから、 もうQueenの懐かしい曲が爆音で流れているだけでも満足でした。それにフィーチャー されているフレディの曲はもともと自叙的な歌詞が多いので、映画との シンクロ度も非常に高いのかもしれません。

ライブエイドの再現度も凄かったです。

ライブエイドはテレビで当時見ていましたが、映画ではほとんどVFXだとわかっていても 本当のライブ映像のような熱気が伝わってきます。音自体は本物でしょうし。

ライブエイドが行われた1985年当時の感覚としては Queenはビッグネームではありましたが 「旬なバンド」ではありませんでした。直前の日本公演でもチケットが結構売れ残って いた記憶があります。

それが蓋を開けてみれば、とんでもなく熱気のあるパフォーマンスで他のアーティスト と比較してもその盛り上がりは圧倒的なのはテレビでもわかりました。まず、長時間 におよぶライブで観客は明らかに疲れていました。テレビでも飽きるくらい長時間の ライブだったからです。それがQueenのステージでは、観客に一気に活気が戻り まさに映画のようにステージと一体になって一緒に歌っていたのです。

あまりのパフォーマンスにポール・マッカートニーと共にロンドンステージにいた エルトン・ジョンは悔しさにバックステージで「あんたら、美味しいとこ全部持っていく やないか」と言ったとか。

ライブエイドのQueenの映像のオリジナルを見たければ、 「 伝説の証 ~ロック・モントリオール1981&ライヴ・エイド1985 」あたりが定番です。

ですが、この映画では本物のライブ以上の再現性で映像化されているので、それだけでも泣けてきました。


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